(岸根公園、空高く赤、20080103)
今日は、本を持って自転車で近所の岸根公園へ。
昨日買った、梅田望夫&茂木健一郎の「フューチャリスト宣言」を読みました。
著者が、web進化論の梅田望夫と脳科学で意識の研究をしている茂木健一郎なので、webの進化と人間の意識という2つの視点で話が進むので面白いです。
本全体ではwebの進化とともに、これからどう生きていくか(学ぶか)ということが書かれていて、組織に属さないで個として生きるということを自分は望んでいるようだということを再認識してしまいました。
あと、自分にとって興味深かったのは、「サーチとチョイス」という概念。
興味をもった理由は、仕事で新卒の求人広告のメディアに携わっていて、検索できないユーザー(学生)をどうアクションに結びつけるかという課題に取り組んでいるというコンテクストから。多分。
web上の行為は、サーチ(探索)とチョイス(選択)で完結していて、サーチでは最後の選択まで行き着かない。最後の選択は人間の直感によって行われている。
googleなどの検索エンジンでは、検索窓に入れられた語句に対して、文脈をつけたり、ナローダウンして検索結果を分かりやすく表示している。そのため、検索結果の上位20個の候補の中から人が「あっ。これがいい」と思うものを見つけられる確率が高い。そして、自分が選択すべきものが見つかるからgoogleは便利ということになり、みんながgoogleの検索アルゴリズムをアップデートしていく。
ネットにおける外部性は、人による「チョイス」であるということ。
なんらかの目的がある検索の場合、人は完全な答えを求めていなく、答えに近いものの中から自分のコンテクストで選択したいという気持ちがあり、答えに近いものが出てくることは「必然」、自分の文脈は「偶然」として、この二つから自分の納得できる選択をしたいと考えている。
まとめると、
目的がある検索の場合 → チョイスが律速
目的がない検索の場合 → サーチが律速
アクションメディアでは、プロモーションで流入を増やしてアクション総数を確保するというところばかり議論が行きがちだが、よりサーチしやすい、よりチョイスしやすいという本質を常に見直すことの方が重要だろう。
ただ、この部分のPDSは回すのにコストがかかるので回しにくい・・・。
やはり最初のプランニングからこの部分の運用(チューニング)を視野に入れておく必要がある。
webは人類共通の大事な脳みそと考えて、ユーザーに応じてインターフェースを工夫するのがメディアということなのでしょう。今後はそこも含めてアクセスフリーなwebになるのでしょうが・・・。
※本日購入した本※
「一橋ビジネスレビュー」 55巻3号
「日経ビジネス臨時増刊 徹底予測2008」
「生物と無生物のあいだ」 講談社現代新書 福岡伸一
2008年1月3日木曜日
20080103
登録: