(自宅、つながり、20080104)
今日は家の手伝いをしたり、料理をしながらゆっくり過ごした。
夜、のだめカンタービレを見ながらCMの合間に昨日買った、一橋ビジネスレビューを少し読んでみた。
この雑誌は、特集が日本の雇用(新しい現実)ということで仕事で取り組んでいることに近かったから。
CMの合間に読んだのは、こういう本はどうも机に座って読むと眠くなるし、まじめに読むと洗脳されそうだから笑。
とりあえず、2時間のドラマの間のCMで八代尚宏という人の書いた「日本の労働市場改革の方向性」という論文に目を通してみた。
そこには、少子高齢化、グローバル化の中で、日本の高度経済成長期における、長期雇用、年功序列の企業特殊人材育成の人材雇用制度の限界が来ているというようなことと、全世界的なICTの展開によって労働生産性が向上し、その結果として特定の企業に限定されない雇用訓練が必要になるということが書いてあった。
このような話題の場合、いつも正規雇用か非正規雇用かということが話題になって、非正規雇用の促進をされている気がしてならない。個人の能力に対して、いつでも、どこでも、どれくらいでも利用していく時代になる中で正規か非正規かということは問題の本質ではない気がしてしまう。
個人的には、非正規雇用=ネガティブというバイアスがかかってしまうが、正規社員には責任のある仕事、非正規社員にはルーチンワークといった違いというのは、自分の職場を見ていてもなくなってきていると思う。しかし、正規、非正規社員の間での仕事に対する取り組み方、モチベーションというところには違いがあり、自分の場合ここがバイアスの原点になっている。
1人の人が、正規、非正規問わず1つの会社に縛られるのではなく、個人として複数の会社で利益をあげられる構図(商い)は描けないのだろうか?
枠組みがある以上、枠の意味を考えてしまうのは常であるし、それをケアするモチベーション管理というのもまたむなしい気がしてならない。組織は大きくなればなるほど、エントロピーは増大するのは自明である。
雇用訓練でサラリーマンとしていかに働くかではなく、個々人が商いを行っているという意識の醸成はできないものか、今後考えていってみたい。
「商い」、「飽きない」、「秋ない」とは良く言ったものである。