(近所の抜け道、清々しい青、20080106)
今日で連休も終わり、25日、地中美術館から始まった連休もとうとう終わりです。
少し休みすぎな感じもありますが、久しぶりにゆっくりとだらだらしていろいろ考えたりしながらリフレッシュしました。
明日からは仕事。
今年は、余白を大事にしながらやっていこう。
今日は、ケーキ屋さんにおやつを買いに行って気づいた卵の話。
僕が甘いものを食べたくなると必ず買いにいくケーキ屋さんにはいつも産地直送という生卵が売っています。生産者の名前や顔写真、鶏に食べさせている餌の情報がポスターで張られていて、その下にケースに入った卵達が1個からのバラ売りで限定100個くらいで売られているのです。
僕自身は、他のお店で卵を買っていることもあって、いままで買ったことはなかったのですが、今日は家に卵が無かったことを思い出しておやつとともに卵を買うことにしました。
来た時間が早かったのか今日の卵の一番乗りは僕のよう。
卵を入れる入れ物はケースの下に置いてあり、どうやらセルフでそれに入れるようです。
じっくり選んで、卵を10個、入れ物に入れてレジに持っていってケーキの注文をすると、卵の代金は店で徴収するのではなくて、卵のケースの横に置いてある貯金箱に入れて下さいと店員さん。
ちなみに値段は10個で315円、ケースが40円(このケースはまた卵を買いにくる時に持ってくるそうです。いわば卵専用エコバック)で355円。実質は315円ですね。
このお店のカスタードとかスポンジケーキは本当に美味しいので卵もかなり美味しいのでしょう。普段買うところが10個で260円くらいだから値段もそんなに変わらなくてリーズナブル。勝手に高いと思い込んでいたのでこれはなかなかな発見!
でも貯金箱???というのが気になったので理由を店員さんに聞いてみると、お店で卵を売っているわけではなくて、卵の生産者にこのお店のスペースを使ってもらって直接販売をしているそう。お店のオーナーが創業時からこの農場の卵をケーキなどに使っていて、その品質に惚れ込んでいるからこそ他の人にもこの味をと思ってお店に置いてもらっているそうなのです。15年間もこの仕組みでひっそりと一般の人向けに卵を売っているそうで、この間に品質はすばらしいし、一度も値上げもなくてすばらしいとお店の人は言っていました。
なんかこれを聞いていて、良いものには良いものがつながり、そしてそれは広がっていく。
このケーキ屋さんはメディアなんだなと・・・。
ケーキ屋さんにはケーキを買うという文脈を持った人が集まるわけで、このお店のケーキにも農場の卵にもファンが増える。
商品だけをいかにうまく買うかという今の消費活動の中で、昔ながらの恊働というか、支え合いというかそういうエコシステムを見てとても心に響きました。
webは消費行動を便利にするけれども、便利、効率化だけにとらわれず、こういうエコシステムを形成していけるとすばらしいのだろうな。
小さいことだけど、1つのきっかけになりました。
2008年1月6日日曜日
20080106
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