2008年6月20日金曜日

20080619



朝の通勤ラッシュの人との距離の近さがどうしても嫌で、行きだけちょっと贅沢してグリーン車通勤を始めて3カ月。最初は空席に座るのもびびっていたくらいなのだが、最近は空席を見つけて、「失礼」とすっと入って、ピットSUICAグリーンカードをかざす手つきもだいぶ手慣れたものになってきた。

グリーン車というのはいろんな時間の使い方をしている人がいて面白い。
化粧している人あり、朝ごはん食べている人あり、PCで資料つくっている人あり、資格勉強している人あり、アイマスクで寝ている人あり…。ラッシュでおし潰されている人たちとはちょっと違う時間の使い方をしている人がいる。


ちなみに東海道線グリーン車、横浜-東京間の30分は僕にとっての読書タイム。
結構途中で寝ちゃったりするけど…。


今日は、読みたい本リストの中から、「タクシー王子、東京を往く」という日本交通3代目若社長の新人ドライバー日誌を読んだ。目次は以下の通り。


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○目次○
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 一二月二七日(木) 晴れ
 私はなぜタクシーに乗るのか

 一二月二八日(金) 曇り
 社員へのドライバー宣言

 一二月二九日(土) 小雨
 同乗指導でさっそくパニック!

 一二月三一日(月) 晴れ 乗務初日
 大晦日、いざ出陣!

 一月二日(水) 晴れ 乗務二日目
 お正月、澄んだ空気の中を往く

 一月四日(金) 晴れ 乗務三日目
 お客さま、道に不案内なもので……

 一月七日(月) 曇りのち雨 乗務四日目
 車内全面禁煙が始まった

 一月八日(水) 曇り 乗務五日目
 タクシー仁義なき戦い

 一月一一日(金) 晴れ 乗務六日目
 営収八万超え!タクシーの女神がほほ笑んだ

 一月一四日(月) 曇り 乗務七日目
 二つの「桜」の残した「徳」

 一月一六日(水) 晴れ 乗務八日目
 戦々恐々、夜の銀座乗り場に突撃!

 一月一八日(金) 曇り 乗務九日目
 勤勉さで勝負。営業回数自己新記録を更新

 イチロー流タクシー術

 一月二一日(月) 曇り 乗務一〇日目
 専用乗り場を徹底的に攻める

 一月二三日(水) 雪のち雨 乗務一一日目
 雪の日に待ち構えていたものは

 一月二五日(金) 晴れ 乗務一二日目
 走って、走って、走りぬく!限界への挑戦

 一月二八日(月) 曇り 乗務一三日目
 タクシードライバーとしての誇り 

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日本交通の川鍋一郎社長が、現場を知るために実際にタクシーの乗務をこなした時の日誌。“拾うタクシーから選ぶタクシー”をスローガンに掲げ、徹底した顧客サービス、品質重視の姿勢を打ち出す川鍋社長のタクシーの乗務の中での日々の気づきや、出会いがさっぱりした感じで書かれており面白い。しかもちゃんと営業収入が社長のPDSによってリアルに上がっていくのが面白い。商売にはまっとうな姿勢が大切なんだなあということをしみじみ気づかせてくれる本。


頭に残ったフレーズは下記。

●頭でわかっていた知識が一個一個リアルに、立体的に浮かび上がってきて、身をもって理解できるようになった。営業所にいても、いままでとは景色が違って見える。


●左三回

お客さまが降車したところから左折、左折、左折でぐるぐる回ってみること。それを三回やってからじゃないと次に行っちゃだめよというルール。粘り強く同じところをまわると無駄な走りが減り、実車率が上がる。チャンスは身近にもあるものだということ。


●自分の得意パターン。調子が悪いときでも、これさえやっておけば、最低限は稼げるという心のよりどころを作っておくこと。精神的に落ち着いて楽に乗務できる。


●黒タク スタンダードマニュアル80

黒タク=同じ値段で高級タクシー。
サービスのレベルを具体的に決め、詳細なマニュアルを作る。

スタンダードマニュアルがサービス業において重要だいうことが再認識された。
現場レベルの些細な改善の積み重ねが集まって大きな推進力になる。積み重ねを記録していくものがマニュアルである。



サービス業は「ありがとう」
そして、サービス業は、「これもある」から「これがいい」へと変わっていく。


仕事に取り組む姿勢というのは、一本筋、こだわりを持っていたいものです。
自分でリアリティを獲得するサイクルをもっとつくっていこうと思います。


タクシー王子、かなりさらっと読めるのでおススメです。
営業の人とか共感するとこ多いような気がします。




終わるのか??ながろうのやりたいことリスト