リクナビ2010用のQAコンテンツの原稿を一から書き直している。
読み返していると、今までのリクナビの傲慢さが出ている文章が多いなあとちょっと凹む。
質問の本質をすり替えて、違うことを回答していたり、
そもそも論を語りだしてしまったり、
お説教になってしまっていたり・・・。
最近、QAコンテンツの大事さを痛感する。
とくにメディアを運営する側にとってである。
なぜなら、サイトを利用しているユーザーから寄せられるそれらの質問は、今ユーザーが一歩踏み出せないで止まっている原因、リアリティだからだ。寄せられるものの構成やボリュームを知っているのと知らないのではメディアに対する姿勢が変わってくる気がする。
とくにリクナビとかのアクションサイトになると、アクションをしてもらうことが、サイト価値になってくるわけだけど、ユーザーが納得できなくてアクションできていないケースも多々ある。それならば納得できる文脈を作ってあげればいい。
アクションさせるではなくて、アクションできる。
リクナビ2008のWEBマスターをしているときに、それを感じで、自分でもユーザーのリアリティに少しでも答えようと、半年間で200個くらいの質問にサイト上でこたえ続けたこともある。その中でわかったことというのは、真摯な姿勢は伝わるということと、QAのやりとりを見ているROMも結構いるということ。
自前でやらなくても、QAサイトとかを利用すればいいじゃないかという意見もあるかもしれない。でも新卒マーケットという点に限ると、実際に利用している人は多くはないし、大量の情報から自己決定ができるユーザーばかりではないのがリアリティだ。
ここには、水平統合の難しさがあるような気がする。●●らしさが出しにくいといういうか、そういう感じ。誰もができるように仕事を切り出し、自分ではない誰かに割り振るけど、システム化する中でそぎ落とされていくことが多くて、そぎ落とされた結果、コモディティ化してしまう。そぎ落とされてしまったものの中に価値がある場合もあるだろう。
そぎ落とされてはならないもののひとつ、それがQAコンテンツだと思うのである。
ユーザーはできる人。変えることはできないけど、変わることはできる。
2008年5月28日水曜日
20080526
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